身近な人がデジタルデトックスをやるということを聞き、自分もこれは必要かもしれないかもなと感じたため、自分なりにデジタルデトックスもどきを実践してみています。
実践し始めて1週間ちょっとしか経っていないですが、すでに多くの良い変化を感じられているのでメモしておこうと思います。

なぜ始めたか、何をしているか

はじめに述べたデジタルデトックスすると言っていた人と話している中で、自分は短時間で得られる刺激に悪い意味で慣れてしまっていることに自覚的になりました。
例えば、YouTube Short や Twitter、インスタのストーリー、社内の Times など。
短時間で得られる刺激を摂取しすぎてしまっていることによって感じていた弊害は以下です。

  • 理解できるとか面白さを感じるとか、何らかの結果や刺激を得られるまでに時間がかかるということに対する耐性が減る
  • 手軽に得られる面白さに慣れて、自分の感性に本当に響くものに対するアンテナの感度が鈍ってしまう

このような現状を変えたいと思いました。
そこで、具体的な行動として「目的なく漫然と Twitter や YouTube を見ない」をすることにしました。
短時間で得られる刺激のデトックスです。

デジタルデトックス前の状態

デジタルデトックスを意識する前の生活でどれだけ短期的な刺激を摂取していたかを自戒を込めて振り返ってみます。

  • 一人でご飯を食べる時、結構な割合で Twitter を見ている
  • ドライヤーで髪を乾かしながら Twitter を見ている
  • 業務コードのビルド待ちのわずかな時間に社内の Times を見に行ってしまう
  • ChatGPT が回答を全部出力し終えるのを待てずに、Twitter 見たり他のタブを見に行ったりしている
  • 寝る時ベッドに入って眠くない時、今にも瞼が落ちそうという段階になるまで目的なくひたすら Twitter や YouTube を見ている
  • お風呂の湯船で Twitter
  • 気づいたら Twitter 開いている

こう改めて書き出してみると、本当にひどいです。本当に。

やってみた変化

上記のようなひどい状態でしたが、それらをやめ、目的なく漫然と Twitter や YouTube を見ないことを1週間ほど続けることによって次のような変化を感じることができました。
(実践し始めた 1 日目から感じたことをメモに残しており、そこからの抜粋です)

  • 1 日に使える時間が増えた感じがする
  • 集中力が増した感じがする
  • 1 日がスムーズに進む感覚がある(やりたいと思っていたことに早いタイミングで着手することができる感じ)
  • 活字を落ち着いて読めるようになっている気がする
  • 頭の中がごちゃついている感覚が薄れている気がする
  • 脳のワーキングメモリに余裕がある感じがする
  • 土曜日なのに朝 7:30 にすっきり起床することができた。ベッドの中でスマホを使わなくなったのが影響している?
  • なんとなく「後回しにする」という行為が少なくなった気がする。気分が良い
  • 家事を元気にサクサクこなせる感じがする
  • 肌の調子が良い ← !?
  • やけに白湯を飲むようになった ← !?

上に挙げた中でも個人的に1番嬉しかったのは、脳のワーキングメモリに余裕ができた感じがすることです。
今まで、ちょっとした時間ができるたびに Twitter や YouTube などをみていて、そのことによって無意識にワーキングメモリをほぼ 100%使っている状態にしてしまっていた、ということに気づきました。
もともと貧弱なワーキングメモリをさらに圧迫するような行為をとっていたということなのですが、その状態が当たり前になってしまっていたので、デジタルデトックスを意識し始めるまでそれを自覚できていませんでした。気づけてよかった。
また、小説(Not 技術書)を読むことが「短時間で得られる刺激への慣れ」からの脱却を手伝っている気がします。
刺激を受けるまでや結果を得るまでにはある程度時間がかかるという感覚を取り戻すことを手伝っている、とも言い換えることができそうです。

うまく言語化できませんが、デジタルデトックスを始めてから、なんとなく精神が「真面目に生活しよう、ちゃんと生きよう」みたいな、全体的に良い方向を向くようになった感じがします。
「家事がサクサク進む」や「後回しにすることが減った」や、一見意味がわからない「やけに白湯を飲むようになった」とかもその副作用な気がしています。
肌の調子が良いのは、ベッドの中でスマホを触るのをやめたため、睡眠時間が長く、睡眠の質が上がったのが影響しているんですかね?わかりません。気のせいかも。

終わりに

始める前に認識していた、短時間で得られる刺激を摂取しすぎてしまっていることによる弊害「何らかの結果や刺激を得られるまでに時間がかかるということに対する耐性が減っている」についても少しずつ良い方向に向かっていそうな感覚があります。ワーキングメモリに余裕ができたことが影響を与えていそうです。
また、もう1つの「手軽に得られる面白さに慣れて、自分の感性に本当に響くものに対するアンテナの感度が鈍ってしまう」については、今のところ変化を感じていないので、今後も続けて自分をよく観察していきたいです。

「短時間で得られる刺激」を摂取しすぎているかも?と思った方、デトックスしてみるのオススメです。